「Midjourneyで画像を生成しているけれど、どうもCGっぽさが抜けない」「もっとリアルで、まるでプロのカメラマンが撮ったような写真を作りたい」そう感じていませんか?
Midjourneyは素晴らしい画像生成AIですが、ただ単に「美女」や「風景」といったシンプルなプロンプトを入力するだけでは、どうしてもAI特有の非現実感が残りがちです。
せっかくのクリエイティブなアイデアも、生成された画像が「いかにもAIが作った」という印象を与えてしまっては、見る人の心に響きませんよね。写真と見間違えるほどの超リアルな画像を生成するには、いくつかの「コツ」と「魔法の呪文」が必要です。
本記事では、Midjourneyで実写のようなリアルな写真を生成するためのプロンプトのコツを、初心者の方でもすぐに実践できるよう具体例を交えて解説します。カメラの設定、照明、被写体の描写など、プロのテクニックをプロンプトに落とし込む方法を学べば、あなたのMidjourney作品は次のレベルへと飛躍するでしょう。
1. Midjourneyで「リアルな写真」が作れない根本的な原因
なぜ、MidjourneyはデフォルトでCGっぽい画像を生成しやすいのでしょうか。その理由を理解することが、リアルさを追求する第一歩です。
1-1. AIの「得意」と「不得意」を理解する
Midjourneyは、学習データの中から「平均的」なイメージを抽出して画像を生成します。そのため、具体的な指示がないと、抽象的で理想化された、言い換えれば「現実離れした」ビジュアルになりがちです。
- 得意なこと: 鮮やかで美しい色使い、幻想的な雰囲気、完璧な構図
- 不得意なこと: 現実世界の不完全さ、具体的なカメラ機材の描写、自然な光と影
1-2. デフォルト設定の限界
Midjourneyの初期設定では、写真的なディテールよりも、芸術性やデザイン性を重視した画像が生成されやすい傾向にあります。そのため、「より写真らしく」するための明示的な指示が必要になります。
1-3. プロンプトの具体性が足りない
多くのユーザーは、「A beautiful girl in a park」といった簡潔なプロンプトを使用します。これではAIは「どんなカメラで」「どんな時間に」「どんな天気で」撮られた写真なのか判断できません。結果として、無難だがリアルさには欠ける画像が生成されます。
2. 【基本のキ】リアルな写真を作るための必須プロンプト
ここからは、実写感を出すために必ず含めたい基本的なプロンプトを紹介します。
2-1. 「写真であること」を明示するキーワード
AIに「これは写真なのだ」と明確に伝えることが最重要です。
photorealistic(フォトリアリスティック)realistic photo(リアルな写真)hyperrealistic(ハイパーリアリスティック)8k photography(8K写真)shot on a [カメラメーカー/モデル](例:shot on a Canon EOS R5)captured with a [レンズ種類](例:captured with a prime lens)professional photography(プロの写真)
💡 プロンプト例: a young woman laughing, walking in Shibuya, photorealistic, 8k photography
2-2. カメラの種類とレンズを指定する
写真の質感は、使用する機材に大きく左右されます。具体的なカメラやレンズをプロンプトに入れることで、AIはその機材で撮影されたであろう画像のスタイルを再現しようとします。
- カメラメーカー:
Sony α7 III,Nikon Z9,Fujifilm X-T4など - レンズ種類:
wide-angle lens(広角レンズ),telephoto lens(望遠レンズ),macro lens(マクロレンズ),50mm lens(50mmレンズ) など
💡 プロンプト例: a bowl of ramen, close up, shot on a Fujifilm X-T4, 50mm f/1.8 lens, realistic photo
2-3. 光源とライティングを指定する
光は写真の印象を決定づける最も重要な要素の一つです。自然な光の描写を指示することで、一気にリアルさが増します。
natural light(自然光)golden hour(ゴールデンアワー)soft light(柔らかな光)hard light(硬い光)studio lighting(スタジオ照明)backlight(逆光)rim light(リムライト)
💡 プロンプト例: a lone wolf howling on a snowy mountain, golden hour, natural light, cinematic lighting, hyperrealistic
3. 被写体と構図でリアルさを追求するプロンプトテクニック
被写体の描写や構図も、写真のリアリティを高める上で欠かせない要素です。
3-1. 被写体のディテールを細かく描写する
具体的な素材感や状態を伝えることで、AIはより詳細な描写を試みます。
detailed skin texture(詳細な肌の質感)wet hair(濡れた髪)crumpled clothes(しわのある服)scars and freckles(傷跡とそばかす)sweat on face(顔の汗)
💡 プロンプト例: an elderly man sitting on a park bench, detailed skin texture, deep wrinkles, weathered hands, realistic photo
3-2. 構図とアングルを指定する
プロの写真家が使う構図のテクニックをプロンプトに盛り込みましょう。
close-up(クローズアップ)full shot(全身ショット)medium shot(ミディアムショット)dutch angle(ダッチアングル)low angle(ローアングル)high angle(ハイアングル)rule of thirds(三分割法)leading lines(誘導線)
💡 プロンプト例: a surfer riding a big wave, low angle, action shot, close-up, dramatic lighting
3-3. 背景の描写にもこだわる
被写体だけでなく、背景のディテールも重要です。ボケ感なども指示できます。
shallow depth of field(被写界深度が浅い、背景がボケる)bokeh effect(ボケ効果)out of focus background(背景がピンボケ)busy street background(賑やかな街の背景)blurred background(ぼかされた背景)
💡 プロンプト例: a barista pouring coffee, shallow depth of field, bokeh effect, warm cafe interior background, realistic photo
4. プロの写真のような質感を出すための上級プロンプト
さらに一歩進んだプロンプトで、写真ならではの質感や雰囲気を再現します。
4-1. フィルムの種類や写真のスタイルを指定する
特定のフィルムや写真家のスタイルを模倣することで、独特の雰囲気を出せます。
Kodak Portra 400 film stock(コダック ポートラ400 フィルムストック)Fujifilm Superia 800(富士フイルム スーペリア800)cinematic photography(シネマティックな写真)documentary photography(ドキュメンタリー写真)street photography(ストリート写真)fashion photography(ファッション写真)hdr(ハイダイナミックレンジ)
💡 プロンプト例: a bustling Tokyo street at night, Fujifilm Superia 800, street photography, realistic photo
4-2. カメラの具体的な設定を盛り込む
F値、シャッタースピード、ISO感度といったカメラの設定をプロンプトに加えることで、より精密な表現が可能です。
f/1.8(絞り値)shutter speed 1/1000s(シャッタースピード)ISO 400(ISO感度)grainy photo(粒子の荒い写真)sharp focus(シャープなピント)
💡 プロンプト例: a hummingbird hovering near a flower, sharp focus, shutter speed 1/2000s, f/2.8, natural light
4-3. 特定の「不完全さ」をあえて加える
現実の写真は、時にブレやノイズ、意図しない映り込みを含みます。完璧すぎない「不完全さ」がリアルさを生むこともあります。
slight camera shake(わずかな手ブレ)lens flare(レンズフレア)subtle motion blur(微妙なモーションブラー)dust particles(埃の粒子)
💡 プロンプト例: a journalist in a war zone, grainy photo, slight camera shake, documentary style, realistic photo
5. Midjourneyのパラメータを最大限に活用する
プロンプトだけでなく、Midjourneyのパラメータもリアルな写真生成には不可欠です。
5-1. --style raw で生の描写に近づける
--style raw パラメータは、Midjourneyの芸術的な「美的センス」を抑え、よりプロンプトに忠実で加工の少ない、生の画像を出力するよう指示します。これにより、写実的な表現が強化されます。
💡 プロンプト例: a bowl of fresh fruit on a wooden table, natural light, photorealistic, --style raw
5-2. --ar でアスペクト比を設定する
写真のアスペクト比は、その印象に大きく影響します。一般的な写真の比率を指定しましょう。
--ar 3:2(一眼レフカメラで一般的な比率)--ar 4:3(コンパクトデジタルカメラで一般的な比率)--ar 16:9(動画やワイドスクリーンに多い比率)
💡 プロンプト例: a serene forest path, early morning fog, realistic photo, --ar 3:2
5-3. --s (Stylize) パラメータで調整する
--s パラメータは、Midjourneyが画像を「どれだけアートっぽく」生成するかを調整します。リアルさを追求するなら、デフォルト(100)よりも低い値、例えば--s 50や--s 0に設定することで、AI独自の解釈を抑え、プロンプト通りの写実的な描写に近づけます。
💡 プロンプト例: a person walking in a rainy city, street photography, photorealistic, --s 50
6. まとめ:Midjourneyで「現実」を切り取るプロンプト術
Midjourneyでリアルな写真を生成するには、AIに「これは写真である」と明確に伝え、プロのカメラマンが実際に撮影する際に考慮するであろう要素を、一つ一つプロンプトに落とし込むことが重要です。
本記事で解説したポイントをまとめると以下の通りです。
- 「写真であること」を明示するキーワードを必ず含める。
- カメラの種類やレンズ、光源やライティングを具体的に指定する。
- 被写体のディテール、構図、背景まで細かく描写する。
- フィルムの種類、カメラ設定、あえての不完全さで質感を出す。
--style raw、--ar、--sといったパラメータを効果的に活用する。
これらのテクニックを組み合わせることで、あなたのMidjourney作品は、もはやCGとは呼べないほどの圧倒的なリアリティを帯びるでしょう。
さあ、今日からあなたのMidjourneyプロンプトに「魔法の呪文」を加えて、見る人を驚かせるような「現実」を切り取った写真を生成してみてください。
FAQ:よくある質問
Q1. Midjourneyのバージョンはリアルさに影響しますか?
A1. はい、大きく影響します。Midjourneyの最新バージョン(例: V6以降)は、以前のバージョンと比較して格段にリアルな画像を生成する能力が高まっています。常に最新のバージョンを使用することを推奨します。バージョンは--vパラメータで指定できます(例: --v 6.0)。
Q2. どんなプロンプトでもリアルな写真になりますか?
A2. いいえ、プロンプトの内容によってはリアルな描写が難しい場合があります。例えば、「空飛ぶ馬」のような非現実的な被写体に「photorealistic」を加えても、物理法則を無視した描写になるため、完全に現実のようには見えません。あくまで「現実世界に存在しうるもの」を前提に、リアルさを追求するのが効果的です。
Q3. 生成された画像の解像度を上げる方法はありますか?
A3. Midjourney自体は高解像度画像を生成する能力を持っていますが、さらに高画質にしたい場合は、生成後にMidjourneyの「Upscale」機能を使用するか、外部のAIアップスケーラー(例: Topaz Photo AI, Gigapixel AIなど)を利用すると良いでしょう。
Q4. 日本語のプロンプトでもリアルな写真は作れますか?
A4. 日本語のプロンプトでも生成は可能ですが、現状では英語のプロンプトの方がより詳細な指示がAIに伝わりやすく、高精度な画像を生成できる傾向にあります。特にカメラ設定やライティングなどの専門用語は、英語で入力することをおすすめします。
