AIの活用方法

AI投資(ロボアド)の税金はどうなる?確定申告が必要なケースと対策

「AI投資を始めてみたけれど、利益が出たときの税金はどうなるの?」「ロボアドバイザーが自動で売買して出た利益、自分で計算して申告しなきゃいけないの?」と、税金の壁に不安を感じていませんか?

手軽さが売りのAI投資(ロボアド)ですが、税金の仕組みを正しく理解していないと、知らぬ間に納税漏れが発生したり、逆に払わなくてもいい税金を払い続けたりするリスクがあります。 結論から言うと、多くのユーザーは「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことで確定申告を不要にできますが、状況によっては申告することで数万円単位の還付を受けられるケースもあります。

この記事では、AI投資にかかる税金の基礎から、確定申告が必要・不要なケースの具体的な見分け方、さらには2026年現在の最新情報を踏まえた「賢い節税対策」までを徹底解説します。この記事を読めば、税務の不安を解消し、安心して資産運用に集中できるようになります。


1. AI投資(ロボアド)にかかる税金の基礎知識

AI投資(ロボアドバイザー)で得られた利益は、通常の株式投資や投資信託と同様、課税の対象となります。まずは、どのような利益に、どの程度の税金がかかるのかを整理しましょう。

1-1. 課税対象となる2つの利益

ロボアド運用で発生する利益には、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 譲渡益(売却益): 資産を売却(またはリバランスによりAIが自動売却)した際に出る利益。
  • 配当金・分配金: 運用しているETFや投資信託から支払われる利益の分配。

AIが自動でポートフォリオを調整(リバランス)する際、利益が出ている銘柄を売却すれば、その時点で課税対象となります。

1-2. 税率は一律「20.315%」

AI投資による所得は「申告分離課税」に分類され、利益に対して一律で20.315%(所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5%)が課せられます。これは利益の大小に関わらず一定です。

1-3. 投資一任手数料の経費算入

2022年度の税制改正以降、特定口座内での計算において、ロボアドバイザーに支払う「投資一任手数料」は自動的に必要経費として利益から差し引かれるようになりました。これにより、実質的な課税対象額が抑えられ、以前よりも効率的な運用が可能になっています。


2. 確定申告が「不要」なケース

多くのAI投資ユーザーにとって、確定申告は必須ではありません。以下の条件に当てはまる場合は、手間のかかる手続きを省略できます。

2-1. 「特定口座(源泉徴収あり)」を選択している

口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択していれば、運営会社が利益から税金を差し引き、本人に代わって納税を完了させてくれます。初心者の方はこの設定が最も安心です。

2-2. NISA(新NISA)枠内で運用している

WealthNaviの「おまかせNISA」などのように、NISA制度を利用している場合、非課税枠内での利益には税金がかかりません。非課税であるため、確定申告の必要もありません。

2-3. 所得が年間20万円以下の給与所得者

会社員(給与所得者)で、AI投資を含む副収入(雑所得や譲渡所得など)の合計が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告は免除されます。ただし、住民税の申告は別途必要になる点は忘れないようにしましょう。


3. 確定申告が「必要」または「したほうが得」なケース

逆に、自分から動かないと損をしたり、ルール違反になったりする場合もあります。

3-1. 「一般口座」や「特定口座(源泉徴収なし)」を利用している

これらの口座を選んでいる場合、運営会社は納税代行をしてくれません。年間の取引報告書を元に、自分で利益を計算して申告・納税を行う義務があります。

3-2. 複数の口座間で「損益通算」をしたい場合

「A社のロボアドでは利益が出たが、B証券の株で損失が出た」という場合、これらを合算(損益通算)することで、払いすぎた税金の還付を受けられます。これには確定申告が必須です。

3-3. 「繰越控除」を利用して将来の節税に備える場合

1年間の運用がトータルでマイナス(損失)だった場合、確定申告をしておくことで、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越せます。翌年利益が出た際、過去の損失と相殺して税金を安くできるため、赤字の年こそ申告のメリットがあります。


4. AI投資ならではの税金対策:自動税金最適化機能

一部の高度なロボアドバイザーには、税負担を軽減するための独自のアルゴリズムが搭載されています。

4-1. 自動税金最適化(DeTAX)とは

WealthNaviなどのサービスに搭載されている「DeTAX(デタックス)」は、含み損を抱えている銘柄を一度売却して損失を確定させ、その年の利益と相殺させることで、税金の支払いを翌年以降に繰り延べる機能です。

  • メリット: 手元に残る資金が増え、再投資に回すことで複利効果が高まる。
  • 注意点: 税金が「免除」されるわけではなく、あくまで「先送り」にする仕組みである。

4-2. 外国税額控除の活用

海外ETFに投資するロボアドの場合、現地の国(米国など)と日本で二重に課税されることがあります。特定口座でも自動調整されない部分は、確定申告を行うことで「外国税額控除」を受け、払いすぎた外国税を取り戻すことが可能です。


5. 主要ロボアド各社の税金サポート比較

2026年現在の主要サービスの対応状況をまとめました。

サービス名特定口座対応NISA対応自動税金最適化
WealthNavi◯(DeTAX)
THEO◯(Tax Optimizer)
楽々投資(楽天)△(ポイント還元等)
SUSTEN◯(独自の節税アルゴリズム)

6. まとめ:AI投資の税金は「出口」を見据えて管理しよう

AI投資(ロボアド)は非常に便利なツールですが、税金の知識を持つことで、その実質的な利回りをさらに高めることができます。

  1. 基本は「特定口座(源泉徴収あり)」でほったらかしOK。
  2. 他の証券口座で損が出たら損益通算を検討する。
  3. 損失が出た年も「繰越控除」のために申告を検討する。
  4. 「DeTAX」などの節税機能を備えたサービスを優先的に選ぶ。

税金の不安を最小限にし、AIの力を最大限に活かして、賢く着実な資産形成を続けていきましょう。


FAQ:よくある質問

Q1. AI投資でリバランスされるたびに税金が引かれますか?

はい、リバランスのためにAIが資産を売却し、そこに利益が出ていれば、その都度20.315%の税金が発生します。ただし「源泉徴収あり」の口座なら、口座内で自動処理されるため残高がマイナスになるような心配はありません。

Q2. 会社に投資していることがバレたくないのですが。

「特定口座(源泉徴収あり)」を利用すれば、納税が完結するため、住民税の金額変化による会社への発覚リスクを極めて低く抑えられます。

Q3. 外国税額控除は、少額の利益でもやる価値がありますか?

還付される金額と、確定申告にかかる手間を天秤にかけて判断してください。数千円程度の還付であれば、e-Taxを利用して自宅から数分で終わるならやる価値はありますが、人によっては手間に感じることが多いようです。

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